ひざのせ型

最近、[Laptop]という言葉を聴かなくなった。
もっぱら[NoteBook]と称しておきながら
[Desktop]は今でもパソコン売場に存続している。
 
元来、ひざの上にのせて作業することが出来る
ことから[Laptop]という言葉が[Desktop]の対称
として生まれた。電車のホームや車内でまさに
[Laptop]で作業をしている人をたまに見かけるが、
ほぼ80%の確立で[ThinkPad]なのは気のせいであろうか。
それだけシェアが高いだけなのかも知れないが
[Laptop]という言葉が衰退していると同時に
ひざの上にのせて作業すること自体が邪道、
少数派になってしまったようで、[Laptop]が
[NoteBook]のデザインから疎外されている
傾向にあるようだ。
 
マーケティング戦略の視点からプロダクトし続ける
SONYの[NoteBook]は限りなく、
持ち運び出来る[Desktop]に近づき、一方薄型への
欲求に対する答えはパームレスを無くして
[Desktop]useを前提としたデザイン、もしくは
[ゲームウォッチ]→[たまごっち]→[携帯電話]で
大衆化してしまった親指操作型携帯デザインへと
突飛している。
 
尤も、移動中にまで[NoteBook]を操作する需要が
携帯電話の普及と、その存在を透明化するユビキタス
ネットワークも手伝って皆無となってしまった。
10年ほど前、秋葉原ソフマップで見かけた
[Laptop]補助クッションなるものが懐かしい。
左右どちらかのももに、血圧測定のように
マジックテープで巻きつけて固定すると
[Laptop]が丁度乗っかるサイズのクッションとなる。
高熱で火傷する心配ご無用って訳だ。
 
確か、発見した1週間後に買おうと思って行ったら
在庫が無くなっており妙に未練が残った[Laptop]の記憶を、
9月に発表が延期された次世代iMacって
どのようなものなのだろうと考えているうちに
[Desktop]から脱線して思い出してしまった。