シワ寄せ論

門の会で意気投合した近藤さんと
前々からお約束していたランチを決行。
12時にロビーの待ち合わせだったが
昨晩入稿したはずのデータがおかしいという
連絡が印刷会社から入り、あたふたあたふた。
が30分も遅刻してしまった、ごめんなさい。
東京ドーム周辺は地方からの観光親子が
ちらほらと「へぇー、これが東京ドームかぁ」
という声とともに視界に入る。
不思議と母親がいない。
うれしそうな父親に対して、どことなく不満げな
その息子は、後楽園の歓声に嫉妬しているよう。
僕も東京ドームを見に来た。でも屋根だけじゃん。
清原も上原も慎之介もいないじゃん。
テレビと違うじゃん。
それより隣の遊園地の方が楽しそうだなぁ。
遊園地があるなんて知らんかった。糞。
 
汗をかきながらロビーへと向かうと
二日酔いで気分爽快ではない近藤さん
いまだ何をやっているのかつかめない(笑)
のですが(コンサルタントって難しい)
毎日忘年会で胃が荒れて仕方がないらしい。
エレベーターで何階だかボタンを押していないから
認識すらしていないが、飛び降りたら東京ドームの
屋根を突き破ってグランドではなく客席の中途半端な
ところに到達しそうな高さにあるレストランで
ランチを頂戴した。スラム街のごとく乱立する
コンクリートの人工物を背に近藤さんとシワ寄せ論を展開。
どこから発展したのか忘れたが最終的には
プリペイドカードの家計簿システムに達した。
詳しくここで説明するのが面倒臭いので
やめておくが、今度企画書おこして近藤さんに
提案してみることにする。企画力とは
企画を実行できる力のことを言う。そもそも
企画というものは実行できなければ意味が無い。
実行できなかった企画書は紙屑同然だ。
なんて本を今読んでいたりする。
 
楽しい時間も次の用事がせまっているため
せかししまったが、近藤さんとお別れして
こちらも30分遅れて銀座のルノアール会議室で
田舎時間の打ち合わせ。
6回もやっているとこういう駄目駄目な会議も
あるらしく、今回は神様は降りてこなかった。
そういえば近くの馬券販売所では男性の集団が
夢に破れた紙屑を宙にばら撒く。
光るクリスマスツリーには女性の集団が
パシャパシャと携帯電話のカメラ撮影。
これが田舎暮らしに踏ん切りがつかない理由に
している東京の刺激というものなんだろうな。
当たらない馬券と携帯電話の撮影音。
並ぶ理由が分からぬ銀座のシャネルの店前で
日本人をバカにしたような新作バッグを思い出した。
そろそろ気づけよ。シワ寄せ論。