たまには

仕事のことでも書きましょうか。
最近は、今年の新卒受入研修プログラムを作成しています。
そもそも1年間作りこんできた新しい評価制度事体を
この4月から既存社員に稼動させなければいけませんので
その準備と平行させています。やることは盛りだくさんですが
やはり評価と教育は一対のものですので
頭の中ではものすごくシンプルに整理されています。
 
そんな中での新卒受入なのですが
今まで多くても10数人程度の受入しかしたことがない。
つまり受入ナレッジが無い中、今年は40名も受入なければなりません。
なので、本社の経験者にヒアリングをしたり
他社のナレッジの情報収集から始めています。
 
もちろん人材命ですから、受入時に修得してもらうべく
プログラムはいろいろ用意されているのですが
どちらかと言えば受身的な内容のために40名規模では
とてもではありませんが教える側が勉強になってしまう
研修になりがちです。そうはさせたくないので
いろいろと工夫しなければなりません。
 
一番の課題は時間です。例えば1人1分での自己紹介でさえ
40人となると、当たり前ですが40分かかってしまうわけです。
後半の方はほとんど飽きてしまいます。ならばグループ分けを
して時間を短縮するわけですが、何人が適当か。人数が多すぎると
リーダーに依存し勝ちになるため、4,5人が適当です。しかし
4人だと偶数のために仲間割れしやすい。なので5人が
適当だそうです。5人だと一人一人の役割が明確に決められます。
 
人間の集中力は2時間と持ちません。さらに女性が多い場合は
休憩時間は5分では短い。ならば90分1タームと設定して
10分の休憩を入れる。時間管理については各グループに
タイムキーパーを1名決めさせる。極力彼らに権限を委譲していく
ことで参画意識を植え付けていくわけです。
こちらから指図は極力しない。そうはさせずに彼らの気づきから、
こちらの思惑通りにプログラムを進めていけるように設計するのです。
 
なんだかシムシティみたいで楽しいは楽しいのですが
いろいろ難問が次々やってきて、その度にうぅーと唸りながら
カリキュラムを作成しています。新卒学生に対して
社会人としてのけじめ、何が変わるのかを伝えます。大学生までは
カンニングはしてはいけないものでしたが、社会人からは
どんなにカンニングしても構わないわけです。つまりメモを
とることです。そのメモが必要なときに取り出せるスキル。
暗記型、受身型から脱却しなければいけません。
 
知識者からこんなアドバイスももらいました。研修、訓練、教育
それぞれみんな一緒に捉えがちだが、それぞれ目的、方法は違う。
 
研修:自ら気づかせて育てる。答えは無い。
訓練:規制を設けて育てる。間違ってはいけない。
教育:足りないものを補って育てる。伸ばす。
 
とかですね。他にも様々な細かい工夫があるのですが
書ききれないのでこの程度にしておきます。会社が大きくなる
変化するとき。まさに未知の世界に突入しているわけですけど
いろいろ学ぶことが多いです。分からないことが分かる。
そしてそれが実践できる。さらには応用できる。
そこに企画があるわけですが、いよいよ本番。
辛い机上の空論から脱出できてほっとしています。