夏だ。くるりだ。ロックンロールだ。

くるり

役員会でほぼ自虐的な2年計画スケジュールを
ばーんと承認もらって今日は日本武道館へ。
昨日の舞台鑑賞に引き続き、
自己啓発という名の現実逃避。
スケジュール承認をもらったということは
いくら寄り道しようが期日はずれてくれない。
「守らない約束はするな」と言い張る役員陣と
いわゆる「約束」を握ってしまった。
そんな日に、日本一好きなバンドの
晴れ舞台を観に行く。もうほとんど暴走状態。
 
昨日の「浪人街」よりえらく年齢層は若返り、
およそ1万人の若いエネルギーは
くるりのギターの音色に酔うため
梅雨の中休みのすがすがしい夕方に
ウィンズワールドのマイク・マイヤーズに言わせれば
「ブゥドォカン」(アクセントは最初のブゥにかかる)
いや、みうらじゅん的には「武道カーン」(by伊集院光
ちょっとマニアック過ぎたが
そんなロックにとっては特別過ぎる場所へと誘う。 
どことなくメガネ人口が多いのはボーカル岸田肇の影響か。
きっと伊達なんだぜ。なんて下らないことでも思いながら
個性的だけど、どっかで見たことある。どことなく似ている。
そんな「ウォーリーを探せ!」状態の1万人の若者集団に
まぎれた30過ぎのおっさん。
 
立命館でちょっとうまくて有名になった学生バンドが
大人になり、その技を披露する。
特に昨年から正式メンバーに加入した
大阪かぶれのアメリカ人、クリストファー・マグワイア
エッジの効いた力強いドラムが、間違いなく、
さらにバンドのレベルを高めた。
東京の衰退を嘲笑うかのように彼らは着実に成長してきた。
そしてさらに成長しようとしている。
客席に居た木根直人がサングラス越しに
昔の自分を振り返るように目を細めていた。
(おっと、もともと目が細かった:p)
 
何の飾り気もないステージ。左右に山積みのスピーカー。
あまりにも人間味のあるクリストファーのドラムを頂に、
正確な佐藤のベースが左、唸る大村のギターが右。
そして中央、岸田の全国で歌い続けてきた
若干嗄れ気味の声が武道館の空間すべてを包み込む。
彼らの原点でもある「東京」が、この歴史の1ページの
最後を飾る。演奏中に1万人が息を飲む静寂の間。
そして最後の章が語られ、ギターの音色は続くことなく
カットアウトされる。もう十分過ぎる。
6枚のアルバム。13枚のシングル。
そして1枚のミニアルバムと1枚のデモCD。
すべてがインサートされたiPodで、期日に追われながらも
しばらく、くるりヘビーローテーションになるのは確実のようだ。
http://www.jvcmusic.co.jp/quruli/index.html