その広告にもの申す。

サブウェイシリーズにて
W松井の活躍はうれしいのだが、腹が立った。
第1戦で、松井秀喜が放った打球が
丁度ライトスタンドに突き刺さったが
そのフェンスには目立ちたい根性
まるみえのど派手な色をした
「読売新聞」の広告が入っていたことにだ。
さぞかし担当者にしてみれば
してやったりなのかも知れない。
何も大リーグのフェンスに日本語で
広告を打つなとは敢えて言わない。
何故ならば、文化が違うと言えども
日本国内のどの球場にもある欧米文字の
広告はもはや何も違和感無いものとなっており、
そのうち大リーグの球場でも数が増えれば
日本語の広告なんぞ、第2母国語に
日本語を選択する学生が増えている現実も
手伝って、慣れるまでに時間がかかる
だけの話である。
しかし、あの広告を出すまでに
叩いた巨額なジャパニーズマネーで
果たして「読売新聞」のイメージは良く
なったのであろうか?甚だ疑問である。
野球人であれば誰もが愛する美しき
ヤンキーススタジアムの青のフェンスに
オレンジに白と黒のエンボスを使うセンスの無さ。
野村沙知代もびっくりの浮き様である。
チーム年棒天文学的数値を誇る
スター軍団のオーナーにしれみれば
喉から欲しい銭である。
オプションで色を自由に選べますが
これだけ上乗せさせてもらいます。
いかがですか読売さん?なんて
虫のいい商売に、頭の悪い日本人が
まんまと引っかかった格好にしか僕には見えない。
おまけに、松井秀喜の打球が飛ぶ最も確立の高い
方向であるライトスタンドに「世界の松井秀喜
読売が育てた」ことをアピールする
未練がましさが堪らない。
少なくとも僕にとっては、
同じ試合でバックネット裏に
あえて欧米文字のみで色調もフェンスに
似せることで配慮した味の素
アミノバイタル」の広告の方がはるかに
好印象を抱いた。
そんな自己満足の領域から未だ脱出できぬ男がいる。
無論、その男の過去の偉業は
評価しなければならないが、もはや
その思想は古い。
そんな男に夢ある日本プロ野球界の将来を
託すしかない。その現実こそが改革しなければ
ならない点だと僕は思う。