29歳女子。

どーも休日前の会議はいろいろ宿題が多く出る傾向にあると思うのは私だけだろうか。
今日も予定調和のごとく課題と宿題が募る。
「じゃ、あとはよろしく。」なんて来週火曜日の〆切会議を約束して上司はどっかに行ってしまった。
 
会社として未知の世界をこんな姑息な30歳の脳に託していいのだろうか。
まぁ、その期待に応えてやろうと今は思っていても
おそらく〆切前日にはあたふたしている様子がくっきりと今から浮かんでしまうからどうしようもない。
 
就業時間の80%を会議に費やし、課題と宿題を手書きのノートに簡単にブレストして20時に仕事を終了。
 
夜は三宿の寿司屋で、かつての同僚、入社は1つ上の先輩でありながら1つ年下の29歳女子と会食。
現在の部署は異なるが、お互いの上司は来期からの陰謀を一緒に企んでいる。
その部下同士で情報共有しておけという上司公認の不思議な会食である。
誘ったのはこっちだが、そんなだから相手が妙に身構えている様子がおかしい。
気が付けばこうして面と向かって話すのも初めてのような気がする。というか初めてである。
 
「最近どーよ」とごく普通でいけてない呼びかけに対して当たり前のように反応がないため
デジオや身体性の話をぶちまけた。(最近この話ばかりしている。面白いからいいのだが。)
まぁ素直に「面白い」と言ってくれたらすらすらと会話は進む。
その矛先は仕事の話というよりは「29歳女子のキャリアプラン」と「理想の男性像」に辿り着いた。
まじめだな。
 
男は火星から、女は金星からやってきた。ベスト・パートナーになるために―男と女が知っておくべき「分かち愛」のルール 男は火星から、女は金星からやってきた (知的生きかた文庫)という本を
読んで以来、今まで理解し難く理解を避けてきた女性の考え方を「違う人種」なんだと
頭の中で棲み分けしてみると意外と女性の話を聴くのが楽しい。
夢、ロマンを語り勝ちな男性に対して子供を育むことが必然な女性にとっては
目の前のことに集中する傾向があるそうだ。
 
「エンターテイメントを扱う会社であるから女性の役員を増やしたい」
という創業者の想いとは裏腹に残念ながら我が社では女性は輝いていない。
優秀な女性は多いのだが、頑張っていてもどことなく女性を捨てている。
きれいなのに、どことなく淋しい印象があったり。(こっちの勝手な想像かも知れんが)
結婚はしていても子供は産んでいなかったり。
男が作った会社だから仕方ないのかもしれないが29歳女子にとって憧れの存在がない。
会社は好きだし、勤めている人間も好きなのだが、明らかに女子の能力は有効活用されていない。
そこに悩む29歳。
 
ビジネスは情に流されてはならい。
そこから「理想の男性像」へと話はスライドする。
女性にとって一男子の専業主婦となり、尽くすこと。これも幸せなのか悩みどころである。
主婦に休日はない。誉めてくれる人もいない。
だから家族みんなで休日にはファミレスにでも行って、定期的に休息と
「お母さん、いつもありがとう」みたいな感謝をする必要がある。
 
最近、そこまで気遣える男性が少ないから専業主婦になりたいと思わない
もしくは離婚が多いのだろうか。まぁ結婚したこともなければ
まじめに女性とお付き合いしたことも無い私が偉そうなことを言える立場ではないのだが。
 
結論は出ることなく。お互い転職も視野に入れてキャリアプランを模索中であるという
共通項が見つかっただけでもこの会食は意義はあったのかもしれない。
三宿の交差点で別れ、一人三軒茶屋まで歩いて帰った。
途中、デジオBARテラへ寄ろうか悩んだが、
明日急に頼まれたビデオ編集をしなければならないことを思い出し、家に帰って素直に寝ることにした。