寒い朝

ヨン様しかり、マツケンサンバしかり
最近、日本ブームの先駆者は確実におばさん層である。
おばさん層からその娘。その娘からその旦那もしくは
その彼氏といったように伝搬している。
私はこれを「母娘夫伝搬現象」と呼ぶことにする。
私的にもいまいちだからもちろん流行語大賞などは
狙っていない。残念。
それは置いといて、つまりチャレンジャーがおばさんで、
リーダーがその娘、そしてフォロアーがその旦那というわけだ。
でだ、冬ソナで純愛に目覚めたおばさん層をまんざら
でもない様子で眺めていた娘たちは「せかちゅう」だの
いま、会いにゆきます」にぐっと来てしまうのも納得がいく。
昨年、戦争勃発への反動からきた母国愛つまり侍ブーム
にそろそろ飽きはじめ、「24」で刺激飽和状態の男性陣も
どことなくほんわかしたものが欲しかったのだろう。
これで、小泉内閣が企む少子化対策への弾みがつけば良いのだが
およそ流行というものは消費されていくもの。
まぁ、相変わらずターゲットは女性であり、なおかつ
確実に少子高齢化マーケティング戦略となっているわけだが、
日本人というのはおよそ素直でその通りにはまるから面白い。
特ダネで小倉さんが、冬ソナに影響を受けたおばさん世代が、
来年どのような動きをするのか楽しみだと、おそらくほとんどの
家庭の朝8時はこの男の発言に注目しているに違いない
冒頭のおしゃべりで恐ろしいことを言っていた。
無味乾燥な日々を送っているおばさん世代が純愛に目覚め出す。
おそらく悪徳商人がいろいろ企んでいることだろう。
犯罪が増えないことを祈りつつ、相変わらず平和な国で
良かったとなぁと、妙に寒い朝、ふとんにくるまりつつ
TVから流れる朝のワイドショーを聞きながら
そんなことを考えてみたりした。