アメリカ

体が大きいからであろう。
お食事時になれば「これ食べなさい」
「あれ食べなさい」と残飯整理係になる
こと必至である。お歳暮でみかんが
配られれば「中山さんは2つ」などと
会社でも特別扱いを受ける。
別に僕が食いしん坊であるとか
早食い、大食いであることを社内の
プロフィールに記入するほど
オープンマインドになった記憶はないが。
 
松本人志山崎邦正の会員証で
レンタルビデオ屋を利用しようとした際
「お客様、ご本人様以外の会員証は
ご利用頂けません。」と応えたスタッフ
に対して「何で分かんねん」と公の放送
を使ってダダをこねた程度に叫びたい
気持である。話を戻すと、体が大きい
からこの人は沢山食べるのだろうと
いう安直な判断基準はよろしくない。
 
何故よろしくないのかというと
それは至極アメリカ的な発想であるからだ。
体が大きいものがご飯を沢山食べる。
沢山食べると体が大きくなる。体が大きい奴が
体が大きくなると、どんどん体の小さい奴
との差が大きくなっていく。これは
平均文化の日本からかけ離れている。
 
むしろ、体の小さい奴にみかんを2つ与えるべき
である。「沢山食べて、大きくならなきゃ駄目だよ」
と昭和の日本映画の茶の間で居候の兄ちゃんが
坊主に対してよく発していた台詞をもう一度呼び戻す
べきではないか。と僕は「残りのみかんなーい?」
とお歳暮トレーをのぞきながらそんなこと考えた。
意味ねー。