米を磨ぐ

ごはん

お米ってとっても不思議なんだ。
炊いたらごはんになっちゃうんだから。
名前がかわっちゃうんだから。
お米をギュっギュっと冬で冷えた水を
入れては磨いでいく。ジワぁと濁ってきた
磨ぎ水に浸る己の手をみて
大根のように灰汁がとれればいいのだがと
ふと思ったりもしながら、お米が崩れない
程度の力量でギュっギュっと磨いでいく。
やがてお米が見えなくなったらサァと磨ぎ汁を
流し。再び冬で冷えた水を入れては
ギュっギュっと磨いでいく。
名前がかわっちゃうんだから。
炊いたらごはんになっちゃうんだから。
お米ってとっても不思議なんだ。