坐禅

鎌倉の建長寺坐禅してきました。
 
まさに仏像のように腰がどっしりと落ち着いた
姿勢に整えて、ゆっくりと複式呼吸をします。
騒音のない風通しのよい静かな場所で、
鎌倉の冬の夕暮れどき、蝋燭の炎のみの灯りの中
約15分、お線香が1本焼き切るまでの間
もちろん、音をたてたり、話したりしては
いけません。目は開けた状態で頭を無の
状態にするのです。
 
方法は呼吸に合わせて、一から十まで数を
数えるのです。「ヒトーツ」「フターツ」
と心の中で唱えながら、それに合わせて鼻から
静かに息を吐き出してゆくのです。数を心の
中で数えながら、その数を心の目で追ってゆく
ために、これを「数息観(すうそくかん)」と
いうのだそうです。
 
こうして坐相が調い、気息が調ったら、次には
臍下丹田、臍の下に気を集中させて、坐禅三昧
の境地の中に入っていきます。これを「禅定
(ぜんじょう)」というのだそうです。
 
ともっともらしいことを書いてみましたが
初心者の僕がその境地にいけるはずはなく
もう頭の中は雑念デパート状態なわけです。
 
ヒトーツ、フターツ、ミーッツ.....けんちん汁、
納豆汁、豚汁、ん、食べ物ばっかやん。
あかん、あかん、いや、無にならな。無に。
 
仕切り直し。
 
ヒトーツ、フターツ、ミーッツ....イーグルス
ホークス、ファイターズ、ライオンズ、ん、
パ・リーグばっかやん。
あかん、あかん、あ、和尚さんが目の前にきた。
うわ警策で叩かれそう、ひえー、打たれたくない。
あ、和尚さんの足が止まった。はよ、いなくなって
はよ、ほかのとこいって.....。ふー、セーフ。
 
てなありさまです。もっと修行が必要ですね。
でも日頃にない緊張の15分を2セット。
終わると不思議とすっきりしてきます。
家についたらぐっすり翌朝まで爆睡でした。