今後の「いなかへいこう」

薪割り

「いなかへいこう」のホームページ
http://www.inakahe-ikou.com/
 
我々から仕事を探さない限り、このままゴチが続いてしまう
ように思いました。なので手入れされていない杉の枝落ちなど
(危険な作業ですが)地域貢献活動をすることで、荒れた自然を
微々たるものですが、手入れしていく活動に発展していくことも
一つの道かも知れません。(参加者の意思決定が必要ですけどね)
 
東京からアクセスし辛い場所であることと、どうしても飛行機の
時間によって作業時間が制限されてしまっているので、例えば連休
を使って3日間の活動にするなど向こうでの滞在時間を長くするのも
良いかもと思います。
 
すぐにローカルのメディアが注目してくれるので、これはどんどん
使っていくべきと思うんです。上の活動なんかをやると、いい意味で
地元の方々にアピールできて、さらに、地元の若者(そんなにいないですが)
に活動が広がったり、結果として人口の流出を防ぐことに貢献できたり
しないかなと期待したり。

「いなかへいこう」の気づき

牡蠣

○長靴に中敷入れると快適。次回、田舎時間の持ち物リストに
 加えるといい。
 
○すぐにローカルのメディアが注目してくれて、夕方のTV
 ニュースや、翌日の新聞にカラーの写真付きで記事になってしまう
 という面白い体験をしました。これは地域性なのですかね。
 それとも新田さんの力。(笑)
 
○今回は2万9000円。確かに人によっては壁が高いのかもしれない。
 しかし一度行った人は海と陸のバランスが良いため、また行きたくなる
 魅力はある。
 
○市からの補助金片道2000円、往復4000円は大きい。今まで5人以上の団体のみ
 だったのが、これからは1人でも適用される。市内の宿泊施設を利用することが
 条件。他の地域も、このような補助金制度の仕組みがあるのか実態調査するべき。
 
○飛行機での移動は時間が短い分、楽。しかし、飛行機が嫌いな人は参加が厳しい。
 さらに飛行便の都合で活動時間が制限されるなどデメリットもある。(が、仕方ない)
 11時着、15時発→初日の午前と2日目の午後の活動はできない。
 
○名古屋から車で参加組みは今回の費用は全部で1万円。これは大きい。
 上山も山形市や仙台など近い都市からの参加者を募るのも一つ鍵となりそう。
 
○田舎時間といなかへいこうの参加者交流はいいと思う。浜谷さんは上山に興味が
 ある模様。

石川県穴水(能登半島)に行ってきました。

牡蠣の養殖

穴水は過疎化が進んでいます。上山に比べて3分の2の土地に対して
人口が3分の1ですから、杉の木などは手入れが行き届かなく、
このまま放っておくと枯れて倒れてしまい土砂が崩れてしまうという
印象を受けました。
 
一方、海はものすごく恵まれています。丁度、日本海の荒波を能登半島
ガードしたような形の七尾北湾ですから、湖のような穏やかさえあり
牡蠣の養殖、カヤック、釣り好きにはたまらないスポットですし、
海の資産は人口に対して余っているほどです。
(なのでゴチになってしまうのでしょう)
 
農業、漁業というよりは、海の資源と陸の資源(米、キノコの原木)などを
バランス良く自給自足に充てながら、海産物をメインに米なども出荷して
生活費を稼ぐという老後のライフスタイルが満喫できる環境ですね。
 
廃校になってしまった小学校を旅館や誘致した工場(牡蠣の貝殻とガラスを
使って砂利を作るベンチャー)にするなど再利用して頑張っていますが
空き家が目立ち、ものすごく雰囲気の良い街並もこのままでは無くなって
しまうなと、なんとかしなければという思いさえしました。
 
穴水統計データ
http://www.toukei.maff.go.jp/shityoson/map2/17/421/economy.html
 
上山統計データ
http://www.toukei.maff.go.jp/shityoson/map2/06/207/economy.html

5回目の田舎時間2/26(土)-2/27(日)

米発酵

おいしいものを食べたい。これは素直な人間の欲求である。しかし、
都市でおいしいものを食べるためには、食材に対する情報が貧弱な
ために、形の綺麗なもの、程よく大きなものから消費されていく。
どのような土で、どのような水で、どのような気候で、どのような
人によって造られてきたのか知る由もない。形が整って、色艶が
よければそれがおいしいんだという都市消費者の妙な先入観が、
(自分もそうなのだが)あらゆるスーパーにおける購入の意思決定を
左右しているような気がしてならない。
 
果実は冬の寒さと夏の暑さの温度差が大きければ大きいほど甘みを増す
ということはよく耳にする。さらに、雪国は自然を排除できない故に
いわゆる都市化が進んでいない。その分、都市にはない生活の智慧が代々
受け継がれてきたわけだ。
 
今回の田舎時間は雪国の寒い中、1人モクモクとしたこだわりの作業。
脚立の足場を腿ほどに積もった雪にしっかりと埋め込んで、体重がかかっても
びくともしないことを確認してから最上段まで上る。見上げると空から降り続ける
柔らかい雪と、じっと寒さに耐えて春を待つさくらんぼの無数の芽。こいつを
一つ一つ葉っぱの蕾の回りの芽を2、3残して両手の人差し指で摘んでいく。
1時間ほどすると長靴を履いたつま先あたりからじわじわと氷が当たっている
かのような痛みがしてくる。
 
これでも温暖化は確実に進んでいるという。果実に最適な気候は北上し、
気づけば地球上の植物は毎日2種づつ絶滅している。日本の民芸品と同じく、
代々受け継がれてきた智慧は当然そこで崩壊してしまう。日々、モクモクと自然と
の対話から語られる環境問題。そのものが農家にとっては死活問題であるから
こそ、どんな科学者よりも説得力が増す。そんなお話を脚立の上で今回の受入を
して下さった漆山さんと交わしながら、モクモクと「芽かき」を続ける。
 
一転、作業を終えての漆山家のお母さんの迎い入れはとても温かい。
ここにも、食材から作り出された料理の智慧がある。相変わらずうまいものを
心から「うまい」と頷く。味噌はスーパーに行けばワンコインで買える時代。
しかし米を発酵させて、手間隙かけた自家製の味噌をわざわざ造る。昔は
みんな当たり前のようにそうしていた。ところがそれを知らない我々にとっては
とても新鮮なのだ。さらには、その新鮮な味が日頃口にしている味噌との
違いに気づかせてくれる。
 
そして、夜の交流会に集まる人々。それぞれの食材は個性なのか、日頃の
宴会慣れなのか。話し合いすることなく役割分担がものの見事になされている。
わいわいがやがやと自然と笑い声があちらこちらからしてくる。この温かさ。
自然の厳しい寒さからの反動なのかもしれないな。用意頂いた食材の甘みを
腹いっぱい味わいながらそんなことを思った。
 
上山から戻ってきて4日後、めずらしく東京に雪が3、4センチほど積もった。
たかだかそれだけの雪に報道は大雪だと加熱し、会社からは早く帰るようにと
異例通達が出た。雪道に慣れない足取りで灰色のコート群が帰宅する中。
「消費者はもっと勉強さんなね(する必要がある)。」と雪国の脚立の上で
聞いたそんな熱い言葉が脳裏に蘇った。

雪ですね。

先週末、東北に行っていたからなのか
やけに加熱する報道を雪国の人たちは
どのように見ているのだろうかと思ったり。
当たり前のように打撃を喰らう都市社会の
出勤風景を眺めて(僕もその一味だが)
なるほど、都市社会というものは自然を
排除したものなのねと、これまた当たり前
のことを思ったりする。
 
ダイエーだの、西武だの。
良く分からないのですが、儲け過ぎると
人間は駄目になるのでしょうか?
藤幡先生の「ずるをすれば金儲けはできる」
という言葉が妙に脳裏に響く昨今です。
そんな自分も高校時代は苗場のゲレンデを
ボーゲンよろしく左向け右向け、滑っていた訳で。
としまえんの人工波に海水パンツのポケット
に入れた640円を攫われたりもした訳だ。
 
最近、堀江社長が構想中の「東京経済新聞」
なるものに、妙に期待しちゃったりする。
やはりこのお方は相当賢い。以下、http://kawanaga.sakura.ne.jp/degio/
まえさんが紹介してくれた江川紹子ジャーナルの記事。
http://www.egawashoko.com/menu4/contents/02_1_data_40.html
 
これを読んだ瞬間
ほりえもんモーニング娘。」図式が浮かび上がった。
モーニング娘。の人気が社会現象となったころ、
とある女性がキャバクラっぽくて嫌だと言っていた。
しかし、素人の女の子がオーディションで勝ち抜いたとは
言え、どこにでもいるような女の子が、あのようにスターに
登りつめていく。この茶の間との親近感こそ、つんくの狙いであり
もっと言えば「千と千尋の神隠し」において
宮崎駿監督が千尋に籠めたメッセージにも共通する。
 
昨今の堀江社長のテレビ露出。さらに言えば彼のブログには
何食った。何観た。何やった。終いにはワークアウト程度しか
出てこない。なんだ、ほりえもんも俺らと同じ人間じゃん。
この親近感。内の両親にとっては、僕の勤務先の創業者の
ヴィジョンよりも、ほりえもんが年末のクイズ$ミリオネア
獲得した1000万を新潟震災に寄付したというニュースの方が
重要な訳だ。まぁ、そんなもんでしょ。

イムジン河

ハレンチ

河を乗り越えるということ。
昔、誰かが決めたんだ。
こっちからあなたのもの。
あっちからあちらのもの。
あちらのことは見ちゃいけない。
こちらのことは言っちゃいけないって。
 
誰が祖国を二つに分けてしまったの。
誰が祖国を分けてしまったの。
 
河を乗り越えるということ。
今、誰かが気づいたんだ。
こっちにもあちらがある。
あっちにもこちらがある。
あちらのことは見ちゃいけないの。
こちらのことは言っちゃいけないのって
 
誰が祖国を二つに分けてしまったの。
誰が祖国を分けてしまったの。
 
河を乗り越えるということ。
知らないだけなんだ。
忘れたんじゃない。
知らな過ぎるんだ。
http://www.pacchigi.com/